夏目漱石から考える、他者との距離

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理解できない他人と、
どう生きればいいのか。

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突然ですが、
『他人』ってどういうものなんでしょうか。

同じ歳の友達A君は
どんな人か考えるとき、

遅かれ早かれ、『自分とは違う』と
感じる瞬間がきます。

生きてきた時間は大体同じなのに、
全然違うあり方をしています。

そして、なぜそんなあり方をしているのか
もっと考えてみるんです。

自分とは違って、胃腸が強いから、
いつもまあまあ元気なのではないか、とか、

モテてきたから
女性とか恋愛にあまり飢えていないのではないか、とか。

そして、いくら考えてみても
A君のありかた、というあいまいなものを

完全に理解できた!
と思える瞬間は来ないんですね。

やっぱり、自分とはまったく関係なく
勝手に心臓を動かしている
『他人』なんだと思います。

A君を今のあり方に導いたのは
私の知らない人生の積み重ねなのだから
分からないのは当たり前です。

いまのA君を形作ったものは

例えば

  • 持って生まれた性質
  • 家庭環境
  • 生まれた土地固有の文化

など、無限にあるんでしょう。

そしてそれらが微妙な譲り合いをしながら
A君を導いてきたんだと思います。

もしかすると神様が糸で操ってきた
可能性だってあるのかもしれません。

いずれにせよ、私には
わからないものです。

そんな、
『自分から切り離され、コントロール不能になった他者の生々しさ』
を強く意識すると、暗い気持ちになります。

分かり合えるはずがないし
共に生きていくことって
すごく難しいのでは……と感じます。

元カノとの喧嘩や、
上司からの厳しい指導は
思い出したくもありません。

他人と生きていくってめんどくさいし、
不愉快な瞬間が必ずありますよね。

では、もう、
『自分の人生なんだから主人公は自分だ!』

とか言いながら、好き勝手に一人で
生きていけばいいんじゃないかと考えたりします。


でも、他人と生きることを
感情的にも現実的にも諦められないのが
本当のところではないでしょうか。

「なぜ他人と生きなければならないか」を
証明することはできませんが、

最低限、お金を稼ぐために、
職場の人と上手くやらないといけないし、
家族もいるし、友達もいるし、

他人を徹底的に避けて生きるのは
難しいし、寂しいです。

論理じゃなく経験で、
「他人と生きるしかない」ということを
私たちは知っていると思うんです。

私たちが「生きがい」を
感じた瞬間にはたいてい

「思い通りにならない他者」が
いるものです。

では、理解できない他人と、
より良く生きていくには
どうすれば良いでしょうか。

実は、100年以上前、こういう問いに
ひとまず答えを出した人がいます。

夏目漱石ですね。

漱石の探求は、
「人間はいつか分かり合えるはずだ」
という甘い希望ではなく、

「他者はどこまで行っても他人である」
という現実から出発しました。

そして、
彼が最後にたどり着いた答えは、

「孤独」でも「諦め」でも
ありませんでした。

その答えを知ったとき、
私の生き方は大きく変わりました。

人生で何を優先するべきかが少しずつ見えるようになり、
他人との距離感に振り回されることも減りました。

あの頃よりずっと、自分の選択に納得しながら
生きられるようになったと思います。

大袈裟ではなく、人生を変えたきっかけが
この、夏目漱石の出した答えだったと思います。

ここで気になるのは、
夏目漱石はどんな答えに辿り着いたのか
だと思いますが、

少し長くなってしまうし、
複雑な話にはなるので、

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